鼻の症状・疾患

このような症状でお困りではありませんか?

  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • くしゃみ
  • 鼻出血(鼻血)
  • 花粉症
  • いびきをかく
  • においがわからない
  • 味を感じにくい

このような症状でお困りの方は、お気軽に奈良県大和高田市のなかえ耳鼻咽喉科までご連絡ください。

鼻のよくある症状・疾患

アレルギー性鼻炎

くしゃみ、鼻汁、鼻閉が3主徴です。アレルギー性鼻炎には通年性と季節性があり、後者の代表が花粉症です。

■治療

アレルギーの原因となるものを回避することが大切ですが、ハウスダストなどは空気中に存在するため100%回避できるものではありません。まず行う治療として薬物療法があります。今では薬剤の種類も豊富にあり、眠むけなどの副作用も軽減され服用しやすくなっています。また点鼻薬、漢方薬治療もあります。
次に外科的な治療があります。アレルギー性鼻炎が手術によって根本的に完治されるわけではありませんが、薬物治療でコントロールできない重症な方や、薬物治療を何らかの理由で継続できないかたにお勧めします。
まず外来で行える治療としてレーザー治療があります。レーザー治療とはアレルギー反応が起こる鼻の粘膜を焼灼することでアレルギーの反応を起こしにくくする目的で行います。約7割の方に効果があり薬物治療が必要でなくなる方から、より少ない薬物でコントロールできるようになるかたもおられます。またその他の外科的な治療としてはさらに効果の高い、粘膜下下甲介骨切除術や後鼻神経切断術がありますが一般的には入院治療になります。アレルギー性鼻炎でお困りのかたは一度ご相談ください。

レーザー治療について詳しく

花粉症

体内に入ってきたスギやヒノキなどの花粉(アレルゲン)を取り除こうとする免疫反応、そのアレルギー症状を花粉症といいます。医学的な用語では「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれ、今や日本人の4人に1人が花粉症だといわれています。

■主な症状

鼻の症状では、くしゃみが出る、水のようなさらっとした鼻水が出る、鼻が詰まるなどです。目の症状では、目のかゆみ、涙が出る、充血するなどです。体が熱っぽくなったり、だるくなったり、喉や皮膚にかゆみが出たりもします。

■治療方法

対症療法では、内服薬、点眼薬、点鼻薬を使った薬物療法と、レーザーで鼻粘膜を焼いてアレルギーを抑える手術などがあります。根治療法ではアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)があり、アレルゲンを少しずつ取り入れて耐性を作り、体質を変えていこうとするものです。当院では、スギ花粉症の舌下免疫療法と、ダニの舌下免疫療法に対応しています。ご希望の方はお気軽にお申し出ください。

舌下免疫療法について詳しく

副鼻腔炎

副鼻腔とは鼻の周囲の骨にある空洞です。その空洞の中に炎症が起こることが副鼻腔炎(蓄膿症)です。短期間に推移する急性副鼻腔炎と長期にわたる慢性副鼻腔炎があります。

■主な症状

疼痛、鼻汁、鼻閉、後鼻漏、嗅覚障害、発熱等などの症状

■原因

副鼻腔と鼻の中の交通路がふさがれた後に発症します。交通路の閉塞は主に風邪などの感染が原因です。風邪を引くと鼻の中の粘膜が腫れて交通路がふさがれます。またアレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症の強いかたも副鼻腔の交通路がふさがりやすくなります。

■治療

急性副鼻腔炎の場合は抗菌剤の内服を行います。重症の例では点滴治療を行うこともあります。このような治療と並行して鼻洗浄、ネブライザー療法も行っていきます。
慢性副鼻腔炎の場合は鼻洗浄、ネブライザー療法に加えマクロライド系の抗生剤を少量、長期に内服することで7~8割のかたが完治しますが、このような保存的治療を続けても改善しない方や鼻内に大きな鼻茸がある場合などは手術療法を行います。この手術的な方法も以前行われていた歯ぐきを切って副鼻腔を開放するものではなく鼻の中から内視鏡を用いた体に負担の少ない手術が主流です。その際も手術ができる病院や専門施設に紹介いたします。

鼻茸(鼻ポリープ)

「鼻茸(はなたけ)」とは、鼻の奥の粘膜にできる、ぶよぶよした炎症性のできものです。多くは慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎にともなって発生し、親指ぐらいの大きなものができたり、たくさんできたりすることがあります。きのこに似た形なので、鼻茸という名前がつけられています。

■主な症状

鼻茸が小さい内は気づきませんが、大きくなると鼻から見えてきますし、鼻が詰まったり、臭いがわかりにくくなったり、頭痛を起こしたりすることがあります。また、できもので鼻が詰まるため、鼻呼吸がしづらくなり、口で呼吸することが増えます。

■治療方法

鼻茸は自然に消えることはありません。点鼻薬やお薬を服用すれば小さくできますが、完全になくなってしまうわけではありません。大きくなって鼻づまりがひどいなど、生活に支障が出るようであれば、切除手術を行います。手術が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。

鼻中隔彎曲症

「鼻中隔」とは左右の鼻の穴を隔てている仕切りで、軟骨と骨でできています。軟骨の成長は他の骨よりも早いので、他の骨と位置を合わせるために軟骨が曲がることがあります。これが鼻中隔彎曲症の主な原因です。打撲や骨折が原因となることもあります。

■主な症状

鼻中隔が曲がっている方の鼻腔が狭くなるので、慢性的な鼻づまりが起きます。さらにそこから影響して、口呼吸をする、いびきをかく、頭痛がする、臭いが感じ取りにくくなる、鼻血が出やすくなるなどの症状が現れる場合があります。

■治療方法

対症療法としては、症状に合わせて点鼻薬やお薬の服用をして症状をやわらげます。根本的に治すのであれば、曲がっている部分を切除する、「鼻中隔矯正術」という手術を行います。手術が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。

鼻出血

いわゆる「鼻血」のことで、鼻の血管が傷ついて出血します。特にお子様は副鼻腔炎や鼻風邪などで粘膜が荒れて鼻血が出たり、鼻を触って出血したりします。大人の方では、鼻のがん、白血病などの病気で出血することがありますが、頻度は多くありません。

■主な症状

キーゼルバッハ部位という、鼻の入り口1~2cmほどの場所からの出血が一番多くみられます。この部位には毛細血管が集まっていて、粘膜も薄いので、出血しやすいのです。お子様の場合、「鼻を触って出血」→「かさぶた」→「剥がして出血」をくり返すことがよくあります。鼻出血はだいたい数分で止まります。

■治療方法

鼻出血の原因である病気(副鼻腔炎、鼻風邪、アレルギー性鼻炎など)をまず治療します。出血が止まりにくい時は、鼻出血のある場所を軽く焼いて血を止めます(鼻腔粘膜焼灼術)。痛み止めの処置を行いますので、痛みはほとんど感じられません。

嗅覚障害・味覚障害はお早めにご相談ください

嗅覚障害とは?

においを感じる経路に障害が起こり、鼻がきかなくなってにおいがわからなくなることを「嗅覚障害」といいます。主には慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻茸などで鼻がつまる、ウイルスや細菌への感染、加齢などが原因で、嗅覚神経が弱まって起こります。

味覚障害とは?

何らかの要因により、食べ物の味への感度が低下したり、味がまったく感じられなくなったりすることを「味覚障害」といいます。「食べ物・飲み物を口にしていないのに、苦みを感じる」「食事が美味しく感じられない」という症状も、味覚障害に含まれます。主に、亜鉛不足、加齢、嗅覚障害にともなう味覚の低下などが原因で起こります。

嗅覚障害・味覚障害の治療は耳鼻咽喉科まで!

「鼻が詰まっていないのに、食べ物のにおいが感じられない」「食事の味がしない」「いつもと同じ食事なのに、薄味に感じる・美味しく感じられない」などの異変にお気づきの時は、お早めに当院までご相談ください。嗅覚障害・味覚障害は、耳鼻咽喉科で治療することができます。

■嗅覚障害の治療

慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻茸や鼻中隔彎曲症など、原因となっている病気の治療をします。病気に合わせてお薬やネブライザー(吸入器)を使ったり、鼻の手術を行ったりします。手術が必要な場合、適切な医療機関をご紹介させていただきます。放っておくと治りにくいことがありますので、早めに受診しましょう。

■味覚障害の治療

各種検査により、味覚障害を引き起こしている原因を特定させて、適切な治療を行います。体内の亜鉛不足が原因で起こっている場合には、亜鉛の補充などを行います。嗅覚障害と同じく、放っておくと治りにくいことがありますので、早めに受診しましょう。


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